実況・帝王切開
一人目の出産の模様が下書きに残っていました。
2015年10月4日のお話。
当事者には緊迫の1日でした。
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自分の働く病院での出産。
薄々予感はしていたものの、やっぱりね・・・の帝王切開。
よく見る顔の麻酔科医が同意書を取りに来て、採血、レントゲンと術前検査をさっさと済ませ、あれよあれよと言う間にOPE ROOM入室。
患者さんには幾度となく説明してきた腰椎麻酔も、自分が受けると・・・
背中に針を刺されるって怖い。。気持ち悪い。。
そして仰向けにされ、砕石位(例のカエルみたにおっ広げの体位)に固定され、
いよいよ手術開始。
痛くはないけど圧は感じる。
メスが横にスッと当たる感触、ハサミで開かれていく感触、機械で広げられる感触、
こんなに分かるもんなのね。。
朝一で「今日こそ促進剤頑張って産むんだ!」と気合を入れて、エネルギー補給にと朝ごはんを食べてしまった私は、嘔吐の可能性がある為鎮静剤は使えず、意識冴え渡るままの手術になったのです。
本当は、もう少しぼーっとできるはずだったのにね。。
そして、胃のあたりを突然グイグイ押され始めた!
え?心臓マッサージ?私生きてますけど?
と思っていたら、どうやら狭い出口から赤ちゃんやら胎盤やらを押し出す為らしい。
そして・・・
「ぎゃ〜〜〜〜!!!!」
と産声!!!!!!!
「生まれました!?」
と聞くと、Dr.まさかの「まだです!」
うちのこ、お腹が外界と開通した途端、外に出る前から泣いてたらしい。
フライングです・・・(笑)
その後、無事外に出てきて、頭側に回ってきてちょっとだけタッチ。
カンガルーケアとか散々説明されたから期待していたけど、
私はお腹閉じなきゃだし、こどもはこどもで検査もあってすぐに離れ離れ。
なんだかあっけない。
生まれる前は、あんなに頭冴え冴えだったのに、
お腹を閉じてOPE ROOMを出るあたり、実はあまり覚えていない。
安心したのかな。
病室に帰る途中、夫と合流。
ちょっとだけ目が潤んでいたのは気のせいかな?
42週思い描いていたのとは全く妊娠・出産だったけど、
そんな事はどうでもいい。
無事生まれて、夫に抱かれている我が子。
これ以上の幸せなお産はない。